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捻挫・靱帯損傷とは

捻挫とは、許容範囲より過度に関節が動かされた状態のことを言います。足部は外傷の中で最も頻度の多い受傷部位となります。その中でも「捻挫」が占める割合が最も多く、捻挫を起こすと靱帯損傷・骨折・腱損傷・筋損傷など、足関節を構成る組織を損傷している可能性があります。

軽傷の場合は数日で痛みも引いて活動できるようになりますが、過去に捻挫の受傷歴があると再発のリスクは2倍に上がるとも言われています。捻挫を繰り返すことで足関節を構成する靱帯は緩んでいき、靱帯が緩んだ状態で運動を続けると、足根洞症候群、足関節前方インピンジメント症候群、距骨骨軟骨障害、慢性足関節不安定症、などを引き起こし、最終的には変形性足関節症へと進行してしまう場合があります。さらに、受傷後3年経っても痛みを感じている症例が5~25%存在するといった報告もあり、受傷した原因究明が重要です。

重症度 病態 症状 障害
グレード1(軽度)
安定型
  • 軽度の伸張
  • 不安定性はない
  • 単独の靱帯の損傷(通常は前距腓靱帯)
  • 出血なし
  • わずかな腫脹
  • 限局的な圧痛
  • 前方引き出し徴候なし
  • 内反不安定性なし
  • ほとんど跛行なし
  • 最小限の機能不全
  • 片脚跳び困難
  • 全治8日間(2〜10日間)
グレード2(中等度)
安定型
  • 広範囲の損傷
  • 安定型 軽〜中等度の不安定性
  • 前距腓靱帯の完全断裂もしくは前距腓靱帯と踵腓靱帯の部分断裂
  • 出血あり
  • 局所的な腫脹(アキレス腱の境前距腓靱帯の境界が明確でなくなる)
  • 前方引き出し徴候可能性あり
  • 内反不安定性なし
  • 跛行あり
  • つま先上げ不可能
  • 片脚跳び不可能
  • 走行不可能
  • 全治20日間(10〜30日間)
グレード3(重度)
2つの靱帯、不安定型
  • 重度の不安定性
  • 前方関節包、前距腓靱帯、踵腓靱帯の完全断裂
  • アキレス腱の両側の広範囲にわたる腫脹と早期出血
  • 内側と外側の重度の圧痛
  • 前方引き出し徴候あり
  • 内反不安定性あり
  • 全荷重不可能
  • 重度な痛みにより
  • 運動不可能
  • 初期には可動性がほぼ完全に消失
  • 全治40日間(30〜90日間)

治療法・リハビリ

リハビリテーションは損傷した組織の治癒過程に合わせて、治癒の促進を目的とした関節可動域練習や荷重練習、再発予防を目的とした体幹や股関節の筋力トレーニングが主になります。損傷部位や損傷の程度によってリハビリテーションの進行具合は異なってきますが、主なリハビリテーションの流れは以下のようになります。

急性期 荷重促進期 スポーツ復帰
受傷後からの期間
  • 軽度:数日〜1週間
  • 中等度:1~2週間
  • 重度:2週間〜1ヶ月
  • 軽度:1週間〜2週間
  • 中等度:2週間〜1ヶ月
  • 重度:2週間〜1ヶ月
1~3ヶ月
治療
  • シーネ固定(ギプス固定)
  • 消炎鎮痛剤
外側サポート装具
  • 状況に応じて装具使用
  • 運動時のテーピング等
主なリハビリ内容
  • 炎症コントロール
  • 足趾運動
  • 股関節・体幹筋力トレーニング
  • 足関節可動域練習
  • 股関節・体幹筋力トレーニング
スポーツ関連動作練習

その他の痛み

  • 首が痛い

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  • 肩が痛い

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  • 腰が痛い

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  • 股関節が痛い

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