Case 症例から探す

橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)

目次

橈骨遠位端骨折について

橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)は、手首の近くで親指側の骨(前腕の二つの骨のうちの一つ)が骨折する状態です。特に手首の関節に近い部分で起こります。

原因としては多くの場合、転倒で手をついてしまうことにあります。特に高齢者では筋力低下やバランス能力の低下により転倒しやすくなります。

若い人ではスポーツ(特にスノーボード)や自転車・バイクの事故などの強い衝撃によって起こります。

橈骨遠位端骨折について

橈骨遠位端骨折の症状

骨折をした部分に炎症が生じ、腫脹や熱感を強く感じます。手首に力が入らず、手首を曲げたり、掌を返す動作ができなくなります。重症の場合、手首の形が変形することもあります。

強い痛みを感じるため、すぐにわかる方がほとんどです。

橈骨遠位端骨折の診断

X線検査により骨折の位置と程度を確認します。

重症の場合は、CTスキャンやMRIが必要になることもあります。

橈骨遠位端骨折の予防と治療

予防

骨粗鬆症の予防と管理:カルシウムとビタミンDの摂取、定期的な運動

転倒防止:家の中での安全対策、適切な靴の着用

治療

保存的治療:軽度の骨折ではギプスやスプリントによる固定が行われます。

手術:骨折の位置が不安定な場合や骨がずれている場合は手術が必要になることがあります。手術では、ピンやプレートを使用して骨を固定します。

リハビリテーション:骨折が治った後、手首の機能を回復させるための理学療法が重要です。

橈骨遠位端骨折の注意点

骨折後は、特に高齢者の場合、骨粗鬆症のリスクが高まるため、骨の健康に注意が必要です。

適切な治療とリハビリテーションにより多くの場合は良好な回復が期待できます。しかし、予防策を講じることが重要であり、特に高齢者や骨粗鬆症のリスクがある人は注意が必要です。

author

医学博士亀田 和利

平成12年札幌医科大学卒業後、道内外での病院や海外で臨床・手術の経験を積み、平成28年福住整形外科クリニックを開院。膝関節の治療(PRR療法、再生医療、人工膝関節)を専門としている

[所属]
日本整形外科学会整形外科 専門医、医療経営大学 准教授、人工関節学会、人工関節若手の会、日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医

どんな症状でも
お気軽にご相談ください

ただの肩こりかと思っていても
実は大きな病気が原因の場合もあります。
体に痛み、しびれ、違和感がある場合は
どうぞお気軽にご相談ください。

電話番号はこちら
WEB予約受付中
080-5836-1043(リハビリ直通)
050-5370-1052(診療予約専用)