状態にもよりますが、基本的には保存療法(手術をしない治療)を優先することが多いでしょう。
診断を受けたら、まず負担を減らして大事に使うということが重要になります。
どのように動かすと痛みが強くなるのか、どんな時に痛みが出るのか、しっかりご自身の関節の調子を観察していただき、“日々の生活”と“悪化しない使い方”をよくすり合わせていくことが大切です。自分ではわからないことも多いと思うので、病院でリハビリを受けて使い方を教えてもらうのも良いです。
心理的に抵抗がなければ杖の使用もよいですし、もし過体重があるようでしたら、減量も関節にとっては負担を軽くすることにつながります。
痛みが強く日常生活に大きく影響が出てしまう時や、どうしても負担がかかる日になってしまうという時に、痛み止めの薬を使うことも選択肢として考えられます。
これらの保存療法でも症状が取れない、悪化していくようでしたら手術を考えます。
当院での治療としては保存療法を薬やリハビリによる治療を行っています。日常生活に合わせて股関節への負担を軽減する動作や姿勢を目指し、運動や動作指導を行います。
参考:変形性股関節症診療ガイドライン2016
公益社団法人日本整形外科学会HP