腰の
こんな症状ありませんか?
- じっとしていても痛みがある
- 背中が曲がってきた
- お尻や脚が痛む、しびれる
- 脚のしびれにより、長く歩くことができない
腰痛症とは

腰痛症は、腰が痛くなる病気です。ある特例の症状を指すわけではなく、腰痛を引き起こすさまざまな疾患の総称です。腰痛は、さまざまな理由によって起こります。特に多いのは、腰の骨に負担がかかることで神経を圧迫し痛みが起こるケースですが、感染や炎症、腫瘍、がん、ストレスによって腰痛が発症することも少なくありません。
原因となる疾患によって、腰の痛み方もさまざまです。腰を曲げると痛い、疲れたときだけ腰が痛む、腰からふくらはぎにかけてしびれる、突然刺すような痛みが出て動けなくなる、発熱を伴って動けなくなるなど、患者さんによって違います。
腰痛を治すために大切なのは、まずは原因を探ることです。そして、それに合った適切な治療を行うことです。あなたの症状に合わせて治療法を確立していきます。
代表的な疾患

腰椎椎間板ヘルニア
背骨には、骨と骨の間でクッションの役割をしている椎間板という軟骨があります。この椎間板の一部が外に飛び出して、周囲の神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こす病気が、椎間板ヘルニアです。
腰椎椎間板ヘルニアは、腰痛の原因の中でも最も重症度が高いと言われている病気です。
椎間板ヘルニアは、ヘルニアの程度によって様々な症状があります。腰や足が痛くても、楽な姿勢で横になって休んでいれば1〜2週間で痛みが軽くなることもあります。
しかし、重症になると排尿障害、長期化すると大腿や下腿の筋萎縮(足の筋肉が痩せてしまう病気)を引き起こすことがあります。腰痛はいろいろな病気で起こるので、腰痛だけでは腰椎椎間板ヘルニアとはいえません。ただし、足に痺れがあるときは要注意です。

腰部脊柱管狭窄症
脊柱管とは、背骨に囲まれた管状の空間のことであり、脊髄神経が通るトンネルです。年をとると背骨が変形したり、椎間板が膨らんだりして神経の通る脊柱管が狭くなり、それによって神経が圧迫を受け、神経の血流が低下して脊柱管狭窄症は発症します。
腰部脊柱管狭窄症では、実は腰痛はそれほど強くなく、安静時にはほとんど無症状です。しかし、背筋を伸ばして立ったり歩いたりすると、太ももや膝から下にかけて、しびれや痛みが生じ、歩きづらくなります。
診断にあたっては、X線検査である程度の推測ができますが、より詳しく診断するためにはMRIや脊髄造影などの検査が必要になります。
治療としては、リハビリテーション、コルセット(装具療法)、神経ブロックや脊髄神経の血行を改善する薬などによる方法があります。歩行障害が進行し、日常生活に支障が出てくるようなら、手術を行うケースもあります。
予防・対策
頚椎の伸展(後屈)が圧迫を強め、疼痛の増悪(痛みが増すこと)や改善の遅れをきたします。そのため、伸展動作は、意識的に避ける必要があります。また、神経の圧迫を弱めるためには、枕は一般的に高めが良く、少なくとも低めの枕の使用は避けるべきです。