肉離れを発症したときは、「鋭い、力が抜けるような痛み」「プチッという音がしたような突然の痛みを感じた」ということが多くいです。
肉離れを発症したときは、「鋭い、力が抜けるような痛み」「プチッという音がしたような突然の痛みを感じた」ということが多くいです。
肉離れによる痛みには主に以下の3つがあります。
1.伸ばしたときの痛み(ストレッチ痛)→重傷度を反映するため重要
2.押したときの痛み(圧痛)
3.自発痛(安静にしても痛みを感じることがあります)
肉離れでは患部に外見上の変化がみられることがあります。腫れやへこみ、また内出血を起こしている場合には、翌日以降に皮膚の変色が見られることがあります。
こむら返り
肉離れと間違いやすいものには、こむら返り(足がつること)が挙げられます。
こむら返りは疲労や電解質不足で起こることが多く、ふくらはぎがけいれんすることが特徴です。そのため、痛みを感じたときに筋肉のけいれんを感じた場合にはこむら返りである可能性が高いです。
また、こむら返りの場合には筋肉が収縮し足がつった状態になり、しばらくは力が入ったまま力を抜くことができません。
筋挫傷
筋挫傷は何かにぶつかったときなどに筋肉が損傷する怪我で、肉離れと似たような症状がみられます。しかし、筋挫傷の場合は外からの打撲が加わることで発症します。
肉離れを疑う怪我を発症した場合には、受傷直後(受傷後2日間)では氷やアイスパックなどによる冷却、包帯による圧迫、枕などでの挙上を行い安静にします。
特に、内出血の拡大を防ぐために受傷直後のアイシングと安静が重要です。出血が拡大することで患部以外にも血腫(血の塊)が増えます。すると、血液が体内に吸収されるのに時間がかかるため、結果的に治療期間が長引く原因となります。
初期の治療のポイントは、血腫の形成や炎症を最小限に抑えることですので、痛みが軽いからと言って、無理に動かしていると悪化することがあります。
肉離れが治っていくにつれて「伸ばしたときの痛み(ストレッチ痛)」と「力を入れたときの痛み」が消えていきます。
痛めた筋肉をストレッチして、健側と同じぐらい筋肉をのばしても痛みがなく、このときのストレッチ痛なく足を挙げることができ、かつ力を入れてみても痛みを感じなければ、痛みのない範囲でウォーキングを開始します。
ストレッチ痛がなくなったからといっていきなりスポーツを再開してしまうと、肉離れを再発する危険性があります。そのため、ウォーキングなどの日常生活動作に不安がなくなってから、ジョギングなどの軽い運動を行うようにしましょう。
肉離れを起こしたあと筋肉を使わない状態が続くと、筋肉が細くなってしまいます。筋力が回復していない状態でスポーツを再開すると、再び肉離れを発症する恐れがあります。
そのため、受傷部分の筋力をしっかりと回復させてから復帰するようにしましょう。肉離れした太ももやふくらはぎの太さが、健側と同じになってからスポーツを再開することをおすすめします。
①「WEBサイト」か「予約専用ダイヤル」から新規診察予約
②診察日:超音波エコー検査などを用いて診察、必要に応じて薬物療法や装具療法、リハビリなどが処方されます。
③リハビリ:重症度に応じて、マッサージ・ストレッチ・運動療法・超音波治療などを実施し、症状に合わせて自宅でのセルフエクササイズも指導していきます。
筋力や、筋肉の柔軟性が不十分な状態でスポーツに復帰すると、再発する可能性があります。
再発予防には、①全身の柔軟性の改善②筋力強化③不良な姿勢の矯正④疲労の蓄積の予防、などが重要となります。
リハビリの専門家である理学療法での治療がとても有効で、スポーツ復帰をする場合は、理学療法による治療を当院では勧めております。